初心者バズメンくんのカメラ実験と映画日記です。

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【映画レビュー】古の『スター・トレックⅣ 故郷への長い道』ウィリアム・シャトナー主演


 

1987年のスター・トレックを観た!

すでにレジェンド感の漂う昔のスター・トレック。こちらのレビューをしていきます。*ネタバレもありますので未視聴の方はご注意ください。
 
今作は1987年の制作ということで、今からざっと三十五年ほど前の映画です。

35年前!

びっくりです。
しかし、映像はかなりいけてると思います。CG的なものは当時の最先端を利用したのだと思いますが、正直なところちょっと微妙な場面も勿論あります。では、何がいけてるか・・
 

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スター・トレックⅣのイケてる点

 
背景の絵がいい。それから、宇宙船のデザイン等マシンの描きがなかなかです。ラストシーンに登場する新しい宇宙船には感動すら覚える美しい質感があります。
微妙なのは、CGで描けなかった海や水蒸気、雲などが現実世界の自然を撮影して使われているのですが、そこがちょっと今見ると微妙かな。雲を早回しでもくもくと動かしたりする場面です。これも何度か登場するけれど他にやりようなかったのかな当時は。絵の質が他のCGとマッチしていない。
 

ここもいいぞ、スタートレック

 

映像以外でクオリティが高いと思ったのは役者の着ているコスチューム。これが上質でした。
隊員たちが着ているエンジ色のピタッとした制服はよくデザインされていると思います。白い斜めの線が肩にあり、背中にも細く濃い素敵なラインが入っています。SFだと鬱陶しいようなケバケバしたデザインが多く感じますが、スマートです。

スマートな服で20世紀へ

この服がスマートなことがいきている場面があります。
それは、彼らが今回のストーリーで訪れる20世紀の世界。主人公たちは23世紀からタイムスリップして訪れます。なので服装があまりに違和感があると浮き過ぎてしまうのですが、この服ならそこまででもない。(スポックをのぞく)レストランでアップになる袖口がちょっと変かなというくらいで割と馴染んでいます。

ストーリー

お話は、未知の巨大探査機の発する電波によって地球が滅亡しそうになります。(その割にはあまり悲壮感がない)
その電波の周波数が未来(23世紀)では既に絶滅している座頭鯨の鳴き声なんです。だもんで、スタートレックの隊員たちは過去(20世紀)へ行って、まだ生きている鯨を回収して未知の探査機と交信させ地球を救おうとします。

この現代(20世紀)で隊員たちが四苦八苦する様子が面白く描かれています。未来からきた人にとっては医療が遅れていたり、移動方法が違ったりといったドタバタを描きます。
 
日本人だからこそ気になる点
 
鯨が登場するという時点で気がつくかもですが、捕鯨が完全に悪として描かれます。鯨漁で皮を剥がすシーンや鮮血が船に広がるシーンなどを見せ、過去の人間は愚かだったというのです。反捕鯨団体から資金出たのかなと勘繰ってしまいます。
欧米が鯨を描くとほとんどの場合こうなります。この点だけは丁寧に鯨を獲り、余すところなく活用してきた歴史のある国の住民としては少し違和感を感じました。
 
StarTrek4の総合的な感想
 
現代でも続編が作られているスター・トレック。三十年以上も前からスポックさんは変わらずに変で素敵だし、今でもこのキャラを見ることができるのはハリウッドならではの映画の力ですね。スターウォーズもそうですが、SF作品が数十年先に続編を作れるというのは畑が育っていることを感じます。一方で、日本ではなかなかSFで息が長い作品は思いつきません。ウルトラマンとかゴジラとか、怪獣系、アニメ系が日本では長く生き残ります。お国柄が出るのですね。
 
スタートレックの服装にはちょっとエヴァンゲリオンを感じるものもあったり、色々な要素を観てとれます。
CGはLight&Magic社なので、当時としても最先端。背景画や宇宙船の描き方は現代版『スター・トレック』との質比べをしても面白いです。そんな点も含めて、古のSF映画『スター・トレック』を観てみると一段と楽しめるかもしれません。
 
未視聴の方はAmazonprimeVideoで『スター・トレックⅣ  故郷への長い道』をご視聴ください。

 

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では、また次のレビューで。

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