ついに発表SONY FX2!!と、FX30のスペックを比べてみた

SONYのCINEMA LINE FX2と自分のFX30を比較してみます!
まずはざっと大まかなところ、主要スペックを比較しました。そのあとでFX30の推せる点推せない点も書きましたので是非最後まで。
ILCM FX2とFX30の主要点比較
Sony FX2 vs FX30 仕様比較表
項目 | Sony FX2 | Sony FX30 |
---|---|---|
センサータイプ | 33MP フルフレーム Exmor R CMOS | 26MP APS-C
Exmor R CMOS |
有効画素数 | 約33メガピクセル(静止画) | 約26メガピクセル(静止画) |
動画解像度 | 4K 最大60fps(Super 35クロップ)
HD/120fps |
4K 最大120fps(1.6xクロップ)HD/240fpsあり |
ダイナミックレンジ | 15+ストップ(S-Log3使用時) | 14+ストップ(S-Log3使用時) |
デュアルベースISO | 800 / 4000 | 800 / 2500 |
手ブレ補正 | 5軸センサーシフト式手ブレ補正 | 5軸センサーシフト式手ブレ補正 |
AF機能 | ファストハイブリッドAF(AIベース?) | リアルタイム瞳AF、ファストハイブリッドAF |
EVF(電子ビューファインダー) (覗くやつです) |
3.68Mドット OLED、0~90°チルト式 | 非搭載 |
LUT対応 | 最大16個のLUTファイルをメモリーカードまたはCreator’s Cloud経由でインポート可能 | LUTインポート対応(動画) |
重量(バッテリー含む) | 約679g | 約646g |
価格(ボディのみ)*執筆時 | 希望小売価格 416,900円 | 希望小売価格 297,000円
実売価格 約242,760円 |
*比較表制作はChatGPTを使用後、ソニー公式サイト、国内外ブログ、YouTube等にて簡易チェック
ILCM FX2とFX30一番の違いはここ
使う人のタイプによって意見は変わると思いますが、個人的に最大の変更は・・・
EVFがついたこと。これはFX3にもついていないから超変更です。
*EVFは電子ビューファインダーで、撮影するときに覗き見る小窓ですね。この変更が一番目立った気がします。他は特筆することもないような・・・
EVFは外付けでもいいから作って欲しいとずっと思っていたので、FX2のEVFは正直羨ましい。晴天の屋外でははっきり言ってモニターだけだとメチャクチャ撮りづらい。画面が反射で全然見えないこともあるので、帽子のツバなどで影を作って撮影したりと工夫しながら使ってます。
とはいえ、一手間やアイディアで乗り切れないことはないので、価格帯比べるとFX30でもOK!とは思っています。
■スローモーション240FPSはFX30の勝ちだった点
FX30は4kで240fpsのハイスピード撮影が可能ですが、FX2はHDで120fpsまで。ということで、スローモーションをとるならFX30の方に強みがあるという珍しい展開。
スロモを多用する方はFX30を視野に入れても良いと思います。
以上を踏まえた上でILCM SONY FX30を推す理由と推せない部分検証します。
数年使って、大分FX30と仲良くなったのでここでちょこっと書いてみます。
<SONY FX30を推せる部分>
■価格の安さに比べた、動画性能の高さ
上位機のFX3や今回のFX2はさすがにフルサイズで、他の機能もFX30を超えるスペック。しかし、約二倍ともとれる価格差を考えるとFX30の日常使いは相当優秀なカメラだと思われます。ちなみに、某スポーツイベントの仕事で一緒になったプロのメディアカメラマンの方は、FX30とFX6という二台持ちで撮影されていました。三脚に乗せたカメラはFX6、FX30はジンバル運用で機動的に撮影。良いスタイルだと思いました。
レックボタンも最大で三箇所に設定できるのもかなり使い勝手が良いです。運動会にも向きますね。
価格を鑑みれば、動画を撮るのにFX30のセンサーの小ささは別に大きな弱点でもないです。(FX2,FX3のフルサイズは羨ましいが)どのような使い方をするかで、普通に充分美しい映像が撮影できる。フルサイズ用のレンズも中心よりのいい部分として使えるしですね。
SONY FX30はこちらから現在価格がチェックできますAmazon公式へリンクから飛びます。
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(FX30の写真に関しては別途記載)
ボディ正面に標準装備の第二レックボタン(他の用途に割り当ても可能)↓↓

■他のカメララインと比べたときに目立つCinema LINEのズームレバー
オールドレンズでもなんでも、全てのレンズに効くズームレバー
最大とまではいかなくてもかなりの売りになる点なのですが、FXシリーズにはズームレバーがシャッターの横についてます。これ、最高です。どんなレンズを装着していても、このズームは効きます。つまり、オールドレンズをはめている撮影でもほんのちょっと寄りたいとか、ズームインorズームアウトの動きをちょっとつけたい、みたいなことが全部のレンズで可能なんです。
動作をレンズ側でやらないで本体のレバー側で行うので、ピントをレンズ側で移動しながらレバーで画角を変えるということも可能です。
この点はもっともっと推してもいい気がします。かなり使える機能です。さすがSONYのCinemaLINE
ここです↓

<FX30を推せない部分>
■ローリングシャッター歪み
これは正位置で構えた時に横移動する速いものにたいして、読み込みのタイミングにより撮影する像が歪む現象。電車やF1、走行する車を固定画角で撮る人はめっちゃ歪むので注意。あるいは流し撮りも、背景の縦線が歪む。
この点はグローバルシャッターを搭載した高級機にはかないません。撮る対象物によっては推せないカメラになります。
向かない例:移動する電車やその背景、走行する車、飛行機、プロペラ
大丈夫な例:野の花や草木、移動中でも変化の少ない大きな風景(山とか)、日常の家庭(テーブル上の食事、家族や友人等の人物)、止まったもの等
■静止画の撮影体験としてシャッターが弱い点
・まず、物理的にシャッターボタンがぺこりという軽い触感(シャッターがメカニカルではないし)そのせいもあって、気をつけないと画面が右に傾く場合あり(経験で対応できる)
シャッター感触を上質に求めるかたは触った方がよいかも。(もちろんシネマラインなので動画撮影時に、間違ってレックボタンを押さないようにシャッターボタンの作りがされている点は特筆すべき利点でもあります。また、タリーランプやモニターの縁を赤く光らせることが可能な点など他の動画利点も多数あります)
・シャッタースピードが1/8000秒〜最長でも30秒まで(これはFX2も同じ)
この点は星の移動を静止画で撮る人、湖面や水の流れを長時間露光で撮影する方には致命的なので気をつけてください。(1分とかもっと長くシャッターをあける撮影はバルブ撮影はできません。最大30秒)
以上の二点においては、静止画撮影用途としては非常に弱い点です。一方でその点を踏まえ、そういった撮影対象ではないものを求めている方や、日常の記録、SNSアップ用途等では支障なく静止画も充分以上に使えます。
今回のFX2もその点は大差なさそうなので、やはり「良い動画を撮る」をメインに考え、静止画は二番手という意識のカメラです。最近流行のGRなど、静止画用コンパクトカメラとの二台持ちも良いと思います。
ということでFX2の発表に合わせ我がFX30を推してみました。では、また。
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