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【映画速報】Amazonプライム『次元大介』の面白いところ、つまんないところ

ルパン三世のスピンオフ実写版『次元大介』をアマプラで見た視聴感想速報

率直な感想を言うと、両極端な映画だと思いました。
いいとこと悪いとこの差が激しい。「すげぇ」と「おしい」が同居してる作品です。

では惜しい部分から見ていきます。

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ここがいまいちアマプラ玉山鉄二『次元大介』

その1:敵グループの極悪性と集団コンバット能力のレベルが低い

迷彩服を着た軍人みたいな雑魚キャラがいっぱい出てくるんですけど、人間一人相手にちょっと不甲斐なさすぎる設定なんですよ。馬鹿すぎるというか弱すぎると言うか・・
流石に次元でもこれは無理でしょって言うのも感じるんだけど、それ以前におばちゃんが非武装でたった一人乗り込んでくるのさえ止められない軍勢って何よ?貧弱すぎん?

その2:絵の質にばらつきありすぎ

全体としてはドライな感じの画面に蛍光灯とかネオン色を多用したシーンが多いのだけど、ちょっと軽い感じになっちゃている印象があります。ところが、所々にしっとりとした次元の映像を挟んだりするんだよなぁ。ラストシーンあたりの絵なんてかっこいい港に佇む雰囲気なんだけど、あれやるなら全編あの雰囲気で画面作って欲しかった。昔のカラオケの後ろで流れていたような映像との落差が半端ない。

その3:残虐性はいらないんじゃ?

ルパンってさ、原作に残虐なシーンないじゃん。コミカルな作品にちょっとホロっとくるのがルパンだと思うんだけど、この次元大介は目を背けたくなるような残虐シーンがちょろっとあるのよね。いらなかったな〜。仮面ライダーの実写版でも感じたグロテスク寄りの残念さ、器量のなさに似たものを感じた。

その4:俳優が次元大介の渋さに追いついてない。若すぎるのかも。

俳優さんね、主役の。玉山鉄二さん?頑張っているのはわかるんですけど、シワとかないし、ピンチを乗り越えてきた風格が一切ないのよ。もう少し肌に傷があるくらいの役者さんでできなかったかな?ちょっと薄っぺらいな〜と言う感想。次元の渋さが全然ない。若かりし青二才次元って感じ。

 

さて、ボロクソ書きましたが今度は良い点を

玉山鉄二『次元大介』良かった部分

その1:女優、真木よう子さんの演技が冴えている。

一人レベルが違う雰囲気で主役を食った感じ。おん年九十歳と言うから驚きです。美味かったな〜

その2:スローを使った車椅子でのアクションと銃撃戦の見せ方は独特で味があった。

独特でした。割とオープニングに近い部分のアクション。見応えありです。後半もうちょい頑張りたかったね。

その3:次元特有の銃撃方法、銃の威力を使ったバトル

アクションとして見応えある部分もありました。全部ではないですけど、所々に見せ方として光るものがあったように思います。銃撃のうまさやそこに拘ったアクションの動きとか、撮影部が頑張ったなぁと。

その4:スーツが綺麗だった。

次元大介のスーツが締まった色でピチッとしていて綺麗でした。それが次元大介の特徴なのかというとちょっと違和感もあるんですけどね。タバコや帽子も皺くちゃなのが売り、というか性格なはずだけど・・
なので単純に綺麗だったな、ですけど。

 

と言うことで、アニメの実写化ってとても難しいし批判が多いと思うのですがもうちょっと頑張るとぐっと良くなる可能性も見えたので、敢えて書いてみました。個人的にはもう少し、次元大介の銃を打つと言う貴重さを上げても良かったと思います。打つ場面を減らして、その代わり一発の見せ方が凄いと言うような作り。
あと、足りないのは俳優さんが枯れた次元の良さを出せるかどうか、ではないかと思います。もっと汚くていい。
続きを作るなら45分とかのドラマシリーズがいいと思う。あんまり打たない。一話一発くらいな雰囲気で。それで、もう少し気取らない次元、おちゃらけ者の次元を見せてもいいのかもしれません。今後に期待。

 

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Category : 映画&ブックレビュー

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