【映画レビュー】スピルバーグが往年の名作をとことんオマージュ。ガンダムも登場!?『レディ・プレイヤー1』
なるほどオープニングはグーニーズを感じるぜ!旧作映画とゲームへのオマージュに溢れた意欲作
ども、バズメンくんの映画レビューでございます。今日はあのスティーブン・スピルバーグ監督の作品『レディ・プレイヤー1』です。
まずこの作品、題名失敗してない?スピルバーグ作としては、ちょっと題名がパッとしませんよね。バズメンくんも見終わってからスピルバーグだったのかという感じでちょっとびっくりしました。想像よりクオリティが高かったのです。もっとB級な映画かと思っていたら意外としっかりしてるなと思いました。それにですね、アニメや映画、ロボットなどが旧作オマージュとして名だたる面々がキャラクターやセリフとして登場するんです。版権だけでもとんでもない金額がかかっております!いやよくみると、この宣伝用の画像も既視感がありますね。どことなくバック・トゥ・ザ・フューチャーやスターウォーズを感じるではないですか〜
『Ready Player One』あらすじ
近未来、VR(ヴァーチャルリアリティ)の世界でのゲーム生活が流行っている。そのVR世界を作った創業者がある謎かけをした一大プロジェクトがあり、プレーヤーたちはもちろん、現実世界の企業など社会を巻き込んで大掛かりなイベントが行われます。このプロジェクトはゲームをクリアーするごとにポイントをゲットできて、最優秀者には創業者の会社とVR世界の権利を譲渡するという巨額の特典がついてきます。
しかし、膨大な利益を独占することができることが災いしてゲームを愛するゲーマーVS大企業の雇われプレーヤーの戦争の様相を帯びてきます。さぁ主人公たちはこの80年〜90年ごろのゲーム・アニメ・映画ラバーな世界をクリアーしてこのゲーム愛に溢れた世界を救えるのか。今日も彼らはVRと現実を行き来する!(なんかこういう筋の映画最近めっちゃ多いですね・・前回レビューで紹介した『『ペリフェラル 接続された世界』』も同じ感じ。こちらはテネットのクリストファー・ノーラン監督の弟が総指揮とあってもうちょっとシリアスですが)
レディ・プレイヤー1の見どころ・良かったところ
まずオープニングのシーン。カット割やカメラワークが「おぉ」流石スピルバーグです。見せます。一気に世界へ引き込みます。
それからCGも質がいいですね。決して目新しい最新の超絶CGではありませんが、隙のない上質な仕上がり。
そして、何よりも往年の名作・名曲へのオマージュが半端なく登場します!ここが最大の見どころです。
ちょっとだけではありません、とんでもなく多数の作品が引用され登場します。一回見ただけでは気がつかないレベルです。ではここにその一部を紹介します。*登場する旧作などネタバレしますのでこの先注意してください。
レディ・プレーヤー1に登場する旧作名作たち(ほんの一部)
アキラのバイク、バックトゥーザフューチャーの車デロリアン号、とあるSFの宇宙船、キングコングっぽい巨大猿、ディズニーのホーンデットマンション?と思わせる幽霊の世界、メカゴジラ、日本の超有名なロボットであるガンダム!
映画からはターミネーターや三船へのオマージュ、ホラー映画シャイニングの世界。日本のゲームからはストリートファイターの技が登場。
そして、往年の名曲がメドレーのように劇中を盛り上げます。ニューオーダーの楽曲、トラボルタ映画の劇中歌『ステイ・アライブ』、プリンス、ヴァンヘイレンなどなど。
80年代〜90年代のファミコンやパソコンゲームが大好きだった世代や、当時の映画・ゲームを知る人が見ればかなりかなり楽しめます。しかもちょっとしたセリフの中だけに登場するものもあったりするので、詳しい人ほどその度合いは増すでしょう。
ともかくとんでもない数の旧作・名作からの引用が繰り返されます。スピルバーグ版権めっちゃ頑張ったなぁ〜。
もちろんこのオマージュされた作品を知らなくてもそれなりに楽しめるように作られてはいますが、この作品はスピバーグさんが好きだったものたち、原作者が好きだったものたちへの愛に溢れた作品です。登場するキャラクターたちへの愛の讃歌を共に歌うにはある程度80〜90年代の映画やゲーム、アニメ等への愛情を持つ必要があるかも知れません。
ストーリーと脚本の流れは結局そういういつも通りの展開なのね、という粗末なお話ではありますが、この作品は『カルチャーの喜びを一緒に歌おう!』そんなゲーム・映画愛に溢れた楽しい作品です。
こちら『レディ・プレイヤー1』は現時点(2023.01.18)でAmazonプライムビデオで視聴可能です。
この映画の前後にはやはりこれを観たいでしょう!の一本はこちら→『バック・トゥ・ザ・フューチャー 』
あなたはファミコン世代?それともプレステ?64?DS?
そんなことは関係ない。ゲームも映画もどの時代にも共通の愛情で満たされているのだ〜
では、また次回のレビューでお会いしましょう。
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