憧れの【Leica M11モノクローム】デジカメなのに高級モノクローム機が販売される理由と偽色の関係
Leica M11 モノクローム デジタル距離計カメラ ブラック
高級カメラの代名詞ライカ 偽色の出ないモノクローム機の理由と贅沢
素人としては安易に手の出るカメラではないLeicaですが、その中でも白黒しか撮影できないモノクローム機があります。しかもなぜかモノクローム機の方が高級ライン。どうして?
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見た目のかっこよさだけではなかったLeica M11 モノクローム
今回偽色について調べていて、その理由が少しわかったのでここにメモしておきます。
Leica M11 Monochrome が一段と高級な訳
偽色が出ないとは?
そもそも白黒しか写らないのでM11は偽色が出ません。ちなみに偽色とはカラーフィルターで補完される色再現のことで、カラーが撮影できる多くのデジカメはセンサーの前にカラーフィルターを装備し、そのフィルターで色を補間(補完)しながら現実の色に近づくように再現しているらしいのです。
この再現するという工程、色補間(隣り合う近所の画素から色情報を得て画像演算を行い絵の色を補完している)の最中に偽色というのが生まれる。端的に言えば何色だかわからない曖昧な点を周囲の色から演算で判断した色に置き換えている、ということでしょうか。
つまり、偽色とはこの工程で現実には存在しない色が写真にのってしまうということです。また、カラーフィルターを通すとモアレが発生することもあります。
モノクロ機になぜ偽色が関係するのか?
Leica M11のモノクロ機はモノクロなのでこのカラーフィルターを搭載する必要がありません。なので当たり前だけれども偽色の心配がない。しかしそれがなぜ重要なのか。
偽色の出ないカラーフィルターレス(モノクロ)が写真の品質を上げる
偽色が出ない代わりに品質の向上が起こる理由
カラーフィルターを通さないことで、光と影のグラデーションの階調表現が豊かになります。黒から白へと移っていく階調が滑らかに柔らかくなる。つまり演算で色を補完する必要がないのでより正直な白黒を得ることができます。
そして、フィルターがない分、写真の解像度が上がります。裸眼という表現でも良いかもしれません。色眼鏡を通さずに裸眼で見る白黒の世界、それがライカのモノクローム。
感度が上がる
それと同時に暗さへの耐性が良くなります。というか感度が高くなるそうです。つまり仮に同じセンサーを使用していたとしても、カラーフィルターを通した場合はフィルターによって微量に失われる光があります。一方でモノクローム機であるM11はそのフィルターがありません。フィルターを通さずにセンサーが受光するので光に対する感度が上がるということになります。
非常にシンプルなことですね。
以前YouTubeの比較動画でSONY a7siiiとライカモノクロームの比較をした映像を見ましたが、陰影の部分を拡大すると微妙な差異ではありますが階調が滑らかでした。この微妙な差異が、写真のプロレベルでは大きな差になってくるのかもしれません。
偽色とカラーフィルターを知ることで白黒の写真しか撮れないLeica M11 モノクロームが発売される訳とその理由が分かった気がします。今日は偽色から導かれたLEICAスゴし!のお話でした。
白黒の写真しか撮れないデジタルカメラで車が買える価格!
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*参考サイト
・ライカ公式>https://leica-camera.com/ja-JP/photography/cameras/m/m11-monochrom
・CAPA8月号https://getnavi.jp/capa/book/440596/
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