【中国が再び仮想通貨を承認する日】 中国独自の暗号通貨チャイナ・コイン発行はあるのか
ICOの禁止の公式発表や暗号通貨取引所の自主規制などが手伝って、2017/9/15現在、暗号通貨は全面安。
24時間で軒並み20〜30%ダウンとなってしまいました。
今後の中国は仮想通貨を国内オリジナルで発行するのか?
ガビンガビン〜と下落してしまった仮想通貨ですが、バズメンくんは生きてます。
中国政府は暗号通貨自体の取引に対して、いまだ正式な見解は出してはいません。一方で取引所が自主的に9月末での取引中止を発表するなど情報が錯綜したままでドカンと下げたチャイナショック。
下がったのはこの際いいとして、「中国の仮想通貨はどうなっていくのか?」今後の展開が気になるところです。
<中国の電子マネーと仮想通貨の関係>
中国では仮想通貨以上に広まっているアリペイというサービスがすでにあります。
ようするに第三者電子決済システム。
ヤフオクの取引と同じしくみで、購入者と販売者の間にアリペイが入り、取引が問題なく行われればアリペイから販売者に代金が振り込まれるという最近では極ありきたりな決済方法。
中国では顧客と店側の信頼関係が薄いので、今まではトラブルが多かった。その問題点を解決する手段として爆発的に電子決済が普及したらしい。それにとっても便利だったんだろうね。
詐欺的なお店が少なく現金信仰の強い日本では、これが電子決済の発展が急激ではない要因かもしれません。
中国のアリペイは規模を大きくしている真っ最中でアメリカで株式上場したし、日本でもコンビニ大手と提携した。中国本土では既に財布を持たずにスマホだけでかなりの生活ができると聞ききます。
便利だけども、このサービスはやはり第三者決済システムなので、料金の授受に提供者と販売者以外の三人目(アリペイ)が必要で、今までのクレジット決済と同じように誰かが『手数料』を取られる。
う〜ん、やっぱり暗号通貨の方が未来的で魅力があるけどなぁ。
中国政府としてもこのアリペイをはじめとする電子決済の方が圧倒的に管理しやすいし、お金の流れも掴み易い。誰がいつ何をどこで買ったか電子データが毎回はっきりと残るので、人民の行動を把握するにはもってこいなのではないかな。
現金の持ち出し規制がある中国では尚更でしょう。勝手にビットコインで外国へマネーを持ち出されたら困る。
その点電子マネーでの決済ならば、いくらでも政府がコントロールできる状態なのだね。
さて、一方で一旦規制された中国の仮想通貨ですが、今後の動きを妄想してみると・・
全面禁止にはしないで、仕組みや規制、免許制などを取り入れた新たな仮想通貨売買を始めるのではないかという予想もあります。
まあ中国でビットコイン禁止とかほぼ有り得ないですよ。
BTCCもマイニングプールは今回停止させてないし。
取引所がライセンス制になったり、KYC強化したりして、数ヶ月でクリアになると思う。— Junya Hirano @ベルリン (@junya_1991) 2017年9月14日
<中国の暗号通貨を規制する三つの組織>
中国には規制をかける側の組織は三つあり、それぞれの対応がまとまっていないのが現状のようです。
その三つとは・・PBoC(中国人民銀行)、CSRC(中国証券規制委員会)、北京特別対策チーム
以下墨汁うまいさんのTwitterより
中国のビットコイン事情まとめ:現時点で出て来る規制当局は
1.PBoC(中国人民銀行)→法の基取引所の運営許可
2.CSRC(中国証券規制委員会)→全ての取引所を閉鎖したい
3.北京特別対策チーム→厳密に取引を禁止後取引所を閉鎖したい#ビットコイン #仮想通貨 #中国 #ICO https://t.co/EhHAMqsywd— 墨汁うまい(BokujyuUmai) (@bokujyuumai) 2017年9月13日
墨汁さんのサイトは中国とビットコイン騒動の流れを掴む為に暗号通貨初心者には必見です。
最近暗号通貨を始めた方はチェック
https://ethereum-japan.net/bitcoin/btcc-will-stop-its-service/
<どう出る?中国>
中国はブロックチェーンの技術自体にはリスペクトがあるようなので、ビットコインをどう扱うのか気になりますね。不正をしずらくなる世の中への技術、そして非中央集権的な技術の誕生は既存の国家を今激しく揺らしている最中なのは間違いない。
ただし、規制だけして放っておけばその資金は別の方法でどこかへ流れるのは絶対にある。
水が溜まって溢れれば必ずどこかへ向かうのだから。
ここで、妄想を膨らませる為に今までの中国を見てみると・・
<中国の常套手段>
中国ではTwitterは禁止→中国版ツイッター微博(weibo)が同等のサービスを提供。
Googleも追い出し、禁止→中国の検索エンジンBaidu(百度)がある。月間ユーザー数は4億5千万とも。
Facebook、インスタ、ライン禁止→WeChatやrenren(人人)で代用。
*中国で規制されたものは、「その後世界中で発展するもの」という見方をする人もいます。
規制はするけど、マルパクリや似た様なサービスを開発して国内で圧倒的なシェアに繋げるのが中国のやり方。
なぜこれが可能かというと、人口の多さも一因としてある。国内需要だけで、数億のユーザーを確保できる強み、これが中国にはある。
外からのモノは規制するけど、便利な機能は国内で飲み込む作戦。
ということは・・
ビットコイン禁止(?)→中国独自の暗号通貨発行
もしや、chinacoin (チャイナ・コイン)の爆誕か?!
という流れが見えないでしょうか?
どうでしょう、中国のいつものパターンとして予想すると、独自の暗号通貨を作って本国での主流にする可能性が高いのではないか?
中国内でしか販売しないチャイナ・コイン・・
でもそれって、中央集権に対する目的で作られた暗号通貨、ブロックチェーン技術の反対へ向かって行く行為でしょ。
ながーいながーい眼でみたら、寿命は短そうだな。
暴落そのものではなく、国家を揺らしたその技術の果てしない可能性をこれからも見て行きたい。
それを含めてこの九月は印象的な季節になることは間違いないと感じたのでした。
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