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【映画レビュー】ジャック・ライアン3のここが凄い、いや半端ない点

トム・クランシーのCIA分析官 ジャック・ライアン 最新版 シーズン3を観た!

ロケの熱量が映画並みに半端ないトム・クランシー/CIA分析官 ジャック・ライアン シーズン3
今回はAmazonプライムで始まったジャック・ライアンの最新版、シリーズ3。こちらをレビューしていきます。*一部ネタバレがありますので未見の方はご注意ください。

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ロケ撮影が半端ないクオリティ

まずこの作品で最大で最高な見所はシリーズ全般にわたってロケ撮影された映像が良いことです。半端なく良いです。
ロケ撮影とはスタジオではなく実際の街中で撮影することですが、今回のジャック・ライアンはヨーロッパの数都市をロケ撮影しながら回っていきます。ロケの何がすごいか?それは欧州の歴史的な建造物やかっこいいビルおしゃれな街角などがこれでもかというぐらい拘って撮影されています。
特に重要ではないようなシーンでもバックに写っている橋がとてつもなく美しい橋だったり、ビルのエントランスや駅舎が極めて美しいデザインされた場所になっています。むしろ、主人公やストーリーよりもこの背景や前景に映る絵を重要視したのではないかというくらいのこだわりの絵作りです。背景を先に決めて、そこへどうやって登場人物を似合わせ、立たせるか考え抜かれたような節があります。
良い意味で非常に作られた絵になっています。

 

欧州の美しい街並みで撮影

多分この一点だけでもこのシリーズを見る価値があると思います。
欧州旅行が好きな方や文学でヨーロッパに親しんでいる方はハマってしまうのではないでしょうか。
何せ、登場する街がギリシャのアテネ、イタリアのローマ、チェコ、プラハ、ハンガリーのブダペスト等なんです。街灯や道を見ているだけでもよだれものです。そこを登場人物が走ったり逃げたり追いかけたりします。
はっきり言ってしまうと、話の筋とかはどうでもいいじゃないか、と思うくらいです。
さらにいうと、ロシアの宮殿などの内装や調度品も豪勢です。屋内はロシアの映像が一番豪華だったかもしれません。ここも見どころです。

 

Tom Clancy’s Jack Ryan season3 脚本の良さ

とはいえ、脚本もある程度しっかり作られているので大きな落胆なく最後まで観ることができるドラマに仕上がっています。
ハラハラしながらアクション・サスペンスを楽しめます。
まぁ、欲を言えばちょっとあり得ないだろうというツッコミを入れたくなるシーンもあります。犯人を追いかける車がやけに都合の良い場所に止められていたり、どう考えても監視されているはずの場所からすんなり表にでてきたりするところはちょっと「え?」という感想。
しかーーーし、そんなことは直ぐにどうでも良くなってしまうくらい街のロケ映像が良いのでさほど気になりません。バズメン君は1日で全話観てしまいました。目が充血です。

 

肩肘張らないキャラクターの良さ

あと、キャラクターもいいですね。実はこのジャック・ライアンって初めて知った番組だったのですが、登場人物のキャラが結構良くて直ぐに馴染んでしまいました。それぞれが映画のヒーローモノほど派手な顔立ちではないのが逆に良い。それでいて個性がちゃんと伝わります。
主人公のもさい感じも良いです。走るの遅いし、格闘もイマイチパッとしない。顔も体もちょっとぽっちゃりしてる。だけど憎めない、頑張ってる感を応援したくなるちょっと間抜けなところも○です。女性の大統領役も綺麗すぎず貧相過ぎず、ちょうど良い現実味があります。それからロシア諜報部の大物役も良い味を出しています。老人なのに凄みがあり怖いのです。腕力ではない恐ろしさが滲み出ている雰囲気。どことなくアンソニー・ホプキンスさんを感じさせるこの方は演技が上手いですね。感心します。そして、上司と部下に挟まれるCIAのエリート女性も演技が上手です。板挟み感を程よく出しながらちょっと秘密めいた雰囲気もあります。

 

ストーリーの大雑把な流れと脚本

ロシアと疑われる核ミサイルが準備され、ヨーロッパとアメリカは緊張します。しかしことを大きくするとアメリカVSロシアの大戦争になりかねないので、アメリカもあまり大々的には力を行使できない状態。しかもロシア政府という証拠もまだない。また、チェコとロシアの外交問題も発生し、世界大戦が始まってしまうかもしれない緊張が走ります。この事態をなんとか解こうと、ジャック・ライアンは奮闘するのですが、CIAという組織も立場が微妙で動き辛い。ジャック・ライアンはそれでも正義のため、正しいと己が信じることのために汚名を顧みず走り続けます。
しかし、非協力的なCIAやロシアのグループに行手を阻まれ、追い詰められるジャック。しかしそこで思わぬところから救いの手が差し伸べられるのです。
ここから話はいっそう複雑で絡み合ったものになっていきます。核は本当にロシア政府のものなのか、アメリカの行動は果たして正義なのか。一体誰が悪なのか?後半戦はこの絡みが過去のナチス時代のいざこざと折り重なって話が進みます。非常にうまく練られた脚本だと思います。
好感を持てるのは、何か一つの極悪国のせいにしないで、「信念さえあれば本当に正しいことを行える人間はどこにでもいる」ということを軸に置いたお話に仕立てていることです。このために単なるヒーローものではない味のあるストーリになっています。
昨今のロシア対ウクライナ(アメリカ)を十分に意識した作りです。

先にも言いましたとうり、旅行をするような気分でヨーロッパの街並みや調度品を拝見しつつ鑑賞すると良いのではないかと思います。
全編をとうしてクオリティー低下のない作りも高得点です。バズメン君的にもおすすめできるTVシリーズだと思います。ぜひ、ご覧ください。

トム・クランシー/CIA分析官 ジャック・ライアン シーズン3 は現在(2022/01/03)Amazonプライムで視聴可能です。初月は無料でお試しできて、継続しても月々500という破格の安さ。映画見放題ですね。しかも、Amazonプライム会員になれるので、注文した荷物が早く、送料無料で届きます。最高か。

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