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【DC映画レビュー】ジャスティス・リーグはガル・ガドットの美しさ頼みの映画

バットマン、スーパーマン、アクアマン、ワンダーウーマンの出揃う映画『ジャスティス・リーグ』

米国コミック『DC』原作からスーパーヒーローを集めた実写版映画です。監督はスーサイド・スクワッドの制作やワンダーウーマンの制作も手がけるザック・スナイダー監督。制作総指揮にはクリストファー・ノーランが名を連ねる大作です。しかし、今回の作品はちょっと言いたいことがあったのでレビューを書きます。

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ジャスティス・リーグあらすじ

スーパーマン亡き後の世界で古の巨悪が目覚めようとしていた。かつて人類や神々は力を合わせてその悪の化身と戦い、勝利したのだが現在の人間は結束力もない。いち早く嗅ぎつけたバットマン、ワンダーウーマンは協力してくれる超人たちを集め、この苦難を乗り越えるチームを結成する。バットマンとワンダーウーマンの元に集まったのはアクアマン、フラッシュ、サイボーグだ。しかし、悪の化身ステッペンウルフは強大だ。彼らはマザーストーンと呼ばれる力の源を集め、もうすでにロシアから世界を飲み込もうとしている。世界の滅亡を食い止めるためヒーローたちは奮闘する。もしこんな時にスーパーマンがいてくれたなら・・

見どころと残念なところ

残念な話ですが、全体としての映画の魅力はイマイチです。ちょっと無理やり詰め込んだ感が半端ない。詰め込みすぎたので、端折ったり、適当に済ませたりした部分が目立ちます。脚本も質が低い。
例えば、ヒーロー達の中でも空を飛べるヒーローと、自力では飛べないヒーローがいます。どうやらサイボーグは飛べるらしいし、ワンダーウーマンも飛べる。ところが、中盤の港湾施設地下での戦いに、鉄砲水に襲われるシーンがあります。そこでヒーロー達は飛べる人は飛んで逃げるべきだろうに、バットマン陣営の用意した蜘蛛のようなロボットに捕まってぎりぎり脱出するのです。あれ、ワンダーウーマンが飛んで引っ張れば良いんじゃない?サイボーグは飛んでいけば良いんじゃない?なんで重く鈍感な機械にみんなで掴まって逃げようとしてるんだ?
そして、その疑問もうやむやのまま場面が転換してみんな無事に地上にいる。「は?」って感じです。

しかしもちろん見どころがないわけではありません。ご安心ください。

『ジャスティス・リーグ』見どころ

○ワンダーウーマンが綺麗

ここにつきます。ブログタイトルにも書きましたが、ワンダーウーマンが綺麗すぎです。ガル・ガドットという女優さんでこの映画はもっているようなものです。バットマン役のベン・アフレックもいまいちだし、強敵のステッペンウルフもいまいちですが、ガル・ガドット、彼女は最高です。変身の前も後も美しい。

○フラッシュの走り方が最高

ここも見どころ。フラッシュの中身は戦いたくない気弱で冴えない青年なので走り方がカッコ悪いんです。そのカッコ悪さが、逆にヒーローっぽくなくて超面白い。特にラスト近辺で走るシーンは頭の振り方から手足の動かし方まで完璧におかしくて、最高!一番の見どころかもしれません。この点をもっと中心にもってきた方が面白かったかもしれません。

見どころは以上です!

脚本の細部のルーズさも手伝って、残念なんです。バットマンはいなくてもよさそうな雰囲気だしベン・アフレックも美味しいものを食べ続けた金持ち人間のようにポニョポニョしていて魅力がない。スーパーマンは心理描写が失敗していて、安直だし、もっと劇的な登場や回顧があっても良かったと思う。ヒーローのもったいない使い方。
それから、悪役。ステッペンウルフが出だしはめちゃんこ強いのに、あの強さどこいった?っていうくらい後半弱い。それに悪の魅力としての特徴もないし、角が生えてるただの乱暴者で終わってる。恐怖も中途半端なんだよ。

まとめ

制作総指揮にクリストファー・ノーランがいたり、スーサイドスクワッドの制作を担当した監督が携わってなお中途半端な作品になることもあるんだなぁという印象です。以前レビューしましたが、下ネタや下品下劣に全振りした『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』の方がどれだけ面白く、脚本が細部まで考えられていたかはっきり分かる作品です。もちろん
昨今のアメコミ系はヒーローを全員集めて登場させるやり口の作品が多いですが、うまく操らないと逆に難しいことがよくわかりました。『ワンダーウーマン 1984』単品の方がどれほど面白い映画であったことか。とはいえ、今回もガル・ガドットが美しので許します!
そこだけでもみたい方はアマプラで是非>>ジャスティス・リーグ(字幕版)

では、また。
 

 

 

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