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【映画レビュー】劇画に愛はあるのか?新作『ルパン三世VSキャッツ・アイ』の全然ダメなところ三点!


ルパン三世VSキャッツ・アイ

最新作『ルパン三世』のレベルが下がり過ぎていて悲しい件をレビューします。

ども、バズメンくんです。今日は悲しいレビューです。ルパン結構好きでテレビシリーズとかも観ていたのですが、今回最新作である『ルパン三世vsキャッツ・アイ』が残念すぎる出来栄えだったので悔しくてレビューします。
バズメンくんは最近のルパンをチェックしていなかったので衝撃でしたが、最近はこのレベルなんでしょうか?

 

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ここが全然ダメだよルパン三世〜

2023年2月時点で最新作である『ルパン三世VSキャッツ・アイ』のダメなところをあげます。

その1:アニメーション技術が低すぎる!劇画に愛がない
冒頭に運河を下りながら追っ手から逃げるルパンたちを描くシーンがあるのですが、なかなか酷い出来です。構成も悪い。ボートから連続的にマシンガン射撃を受け、被弾しながら進むのですが全然迫力も臨場感も楽しさもないです。極め付けは敵がバズーカー砲を放つのですが、なんとなくうやむやなんですよ結果が、どうも描写がはっきりしないし逆に「ひょえ〜」みたいなルパンらしいピンチを笑いに転嫁する面白さも全く試みられていない。
ドラマでも映画でも最初の15分にまず魂を込めてお客さんの心を掴むのが大切だと思うのですが、それが全然できていない。そして、愛情を感じないんですよ。ルパン作っている人の愛情が漏れちゃって画面から伝わってくるということがない。これが残念過ぎます。

その2:表情ののっぺらぼうさ
これはデジタタルに移行して起こった現象がそのまま改善されていないだけの問題なのか?顔面の動き、驚きの表情、キメ顔の作りがいい加減すぎる。多分、CGの作画技術がないのが一つの原因なんだろうけれど、行動と動きと表情と台詞の内容がチグハグすぎるので、全然感情移入もできないし違和感がすごい。
CGでアニメーションを作るようになってから、絵自体の強さが損なわれたことは時代として仕方ない。しかし、それから一体何年経っているんでしょうか?CGで独自の表情を作れないなら手書きに戻すべきと言いたくなるほど。ピクサーのCGが出たばかりの頃の昔のCGアニメーションを見ているような感じ。とても今現在、2023年にお金をかけて作った新作とは思えません。これなら売れていない若手のアニメーターとかblender使いとかの方がよっぽど良い作品作っていると思います。

その3:ストーリー、脚本も安易
アニメーションのレベルの低さと脚本の駄目さ加減が同じくらいです。だからむしろその点では均整が取れている。筋にナチスを絡めているんだけど、ほんとにそれナチス出す必要あるの?安易じゃない?
それから登場人物たちのキャラが馴れ合いみたいになっていて、見せ方に気合いがないのよ。五右衛門が登場するシーンはさ、キランと輝く刀と瞬間的に一刀両断にする技術を短くてもいいから「お〜、五右衛門様〜」という感じで魅せてほしいわけ。もちろん次元の登場もそう。次元はただの添え物じゃないんだ、ちゃんと愛を持って拳銃捌きと共に描いておくれよ。
ルパンが撃たれて血を流しているところも褒められないなぁ。「ボロボロになっても守るものは守るぜ」という雰囲気にしたい気持ちは分かるけれど、それには作画も脚本も弱すぎる。ただ傷つきながらなんか言ってる主人公になっちゃってる。
キャッツ・アイという別のキャラクターを同居させてしまった故なのだろうか?疑問は残ります。

 

ルパン三世最新作を総じて

 

寂し過ぎます。ルパン三世がこんな状態になってしまったことを知ったので。このクオリティのまま作り続ける気ならほんとにやばいと思います。これを今の若い子が新作として観て、大ファンになるかな?この先20年観続けるルパン好きになるでしょうか?難しいと思う。

絵自体はもっと汚くてもいい、ルパンらしさ、ルパンにしか出せない魅力を描いて欲しい。例えば『進撃の巨人』の最初のシリーズが、独特のタッチ、うまいとは言えない絵だけど巨人の気味の悪さと個性的な世界観を打ち出して多数のファンを獲得したみたいに、画面にその作品唯一の作者の愛情のこもった絵と動き(アニメーション)が欲しい。
これなくして、どんなに小綺麗な顔を持ったキャラを描いたところで何も心には響かないし残らないと思うのです。

好きだからこそ、警笛の意味を込めてあえて厳しく批判を書きました。ルパン三世はこんなものではないはず。もっと愛情のこもった若い監督に交代してルパンシリーズは出直すべきだと思います。今作を見る限りそう言わざるをえません。

今後の復活に期待して、頑張っている点を最後に一つだけあげます。

 

声優さんの偉大な継承

ルパン作品の声優さんは上手く時代を跨ぎながら引き継いで、息の長い作品を支えています。キャラが濃いだけに印象が深く、声優さんを交代させるにも勇気がいると思います。しかし、この点に関してはルパン三世は上手くいき、高齢等で引退される声優さんと新たな声優さんのバトンタッチが上手に進んでいると思います。この点だけは今回の作品も褒めたいと思います。なので、とにかく作画頑張って下さい。手塚治虫が何度も猫がジャンプする姿を研究したように、デジタルでも独自の表現を生み出せる若手を育てて下さい。アニメーションに愛情のあるルパンでいて下さい。

 

ルパンは今まで人の心という大切なものを盗むことに成功してきました。しかし、現在はルパン三世の心の方が何者かによって盗まれてしまいました。これは日本のアニメ業界の誰かが取り戻してあげなければいけない。その時を待ちたい。

 

もし、若い人で最近のルパンしか観ておらず昔のテレビシリーズや映画版未視聴の方はぜひアマプラでもU-NEXTでもなんでもいいので、過去作を観てほしい。一時間程度のテレビシリーズの中になんと豊かなアニメーションの世界があるか再発見できると思います。ルパン三世の楽しさ格好良さ、渋さ、全てが今回の『ルパン三世VSキャッツ・アイ』より上です。
キャッツ・アイというもう一つの名作との擦り合わせがうまくいかなかったことが敗因なのか現時点ではバズメンくんには分かりません。まずはもう一度テレビシリーズのルパンを見直すことから始めたいです。
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