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HIS社長 澤田秀雄氏がハウステンボスで独自通貨発行 日本を仮想通貨に引き込む

日本に仮想通貨が定着する礎になるか。
敏腕社長の新たな挑戦が注目を集めています。

長崎のハウステンボスを経営する澤田秀雄氏 が2019年春にキャッシュレス化を目指す

2018年の6月にエイチ・アイ・エスの社長でもある澤田秀雄氏が発言したところによると、ハウステンボスの独自仮想通貨「テンボスコイン」を来春にもスタートさせ園内をキャッシュレス化する方針。

また、将来的にはその仮想通貨を自社であるHISやコンビニ支払いにも使用できる仕組みにしていきたいとも発言されました。

ソース :NBC長崎放送(Yahoo!ニュース)https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180601-00001068-nbcv-l42

 

澤田秀雄氏はHISの会長兼社長でハウステンボスの経営者でもあります。

この澤田氏の発表が仮想通貨経済へと日本を引き込む影響について見ていきたいと思います。

 

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そもそもエイチ・アイ・エスの創業者 澤田秀雄社長とは?

wikipediaによれば澤田社長は1980年に前身である「株式会社インターナショナルツアーズ」を創業。1990年(平成2年)に社名を「株式会社エイチ・アイ・エス」へ変更。

エイチ・アイ・エスといえば、格安航空券の先鋒、第一人者として日本では著名な旅行会社。

現在は日本にいながらにして世界中の格安航空券やLCC(ローコストキャリア)のエアーチケットをネットで購入できますが、90年代、2000年代当初はそうではありませんでした。

そんな日本で個人旅行者が海外への航空券を安く買える「格安航空券」ブームを作ったのがHISであり澤田社長でした。

 

門外漢立ち入り禁止であったような航空券業界を変えたHISの動きに日本社会は鋭く反応し、海外への門戸が幅広く開いたといえます。

 

その澤田社長が今度は「仮想通貨」を日本に定着させる先鋒となるべく動き始めています。

 

HISのスタートから30年近く経過した今、格安航空券での海外旅行はどうなったか?

 

超一般的になっていますね。

 

むしろ、旅行会社を通さずに海外の飛行機会社から直接チケットを取る人も大勢いるような現状です。

 

そして、澤田社長は赤字続きだった長崎のハウステンボスの再建を任されると、半年で黒字化に成功。

それまで開業以来19年赤字経営だったというアミューズメントパークを蘇らせます。

この敏腕社長澤田秀雄氏が日本の仮想通貨界に変化を与えないわけはないと想像するのは容易でしょう。

 

仮想通貨「テンボスコイン」が日本経済に与えるインパクト

 

澤田社長が経営再建したハウステンボスは独自通貨である「テンボスコイン」を開発中で、2019年の春にもキャッシュレス化した園内を目指しています。

ここでポイントとなるのは・・

 

 

テンボスコインはデジタルマネーや電子マネーではなく「仮想通貨」ということです。

 

これ大事

①日本経済の中に、仮想通貨の価格基準点を増やす。

 

ビットコインは今いくらですか?

 

その答えは市場で取引されている数値(1BTC=?円の金額)にしか置き換えづらいですが、仮にテンボスコインで入場料やドリンク代も払えるとなった場合にイメージが掴みやすくなります。

 

100テンボスコイン(TBCかな?)で入場できるとか、1.5テンボスコインでドリンクを飲めるとか。もちろん市場に解放されればそれが時には300コインに上がったりするけれど、ひとつの目安はできる。

 

澤田社長によれば、ゆくゆくはHISやコンビニでも利用可能にしたいとのことなので、「1万テンボスコインでどこまでのエアー・チケットを買えるのか」といったパッと見の基準点が増えます。

 

実は日常のブロッコリーや卵だって様々な影響を受けて値段が上下します。

それでもある程度の平均はとれいて、卵はワンパック150円から200円くらいで買えるという信用がなりたつ。

なので、多くとも200TBC(テンボスコイン)〜300TBCあれば、とりあえず入場してドリンクとランチができるという価値基準が作られるかもしれない。

そういった価値の基準が少しずつ増えれば仮想通貨経済が単なる投機ではなく実用として定着していくのではないかと思います。

 

 

②仮想通貨であれば、テンボスコインは他の価値とも交換範囲が広がる。

 

電子マネーは発行元がある程度の制御をしますが、電子通貨は販売されて市場に開かれれば「テンボスコイン」を売り買いしたり、別の通貨と交換したり、或いは友人へ送ったり出来ます。

テンボスコインがまだどういった形になるのかは分かりませんが、リスクもとりつつ市場に開かれた通貨になってくれると良いですね。

 

 

③チケットから円、別のチケットへという転売・交換の概念が変わる

 

少し先の未来にはディズニーやユニバーサルスタジオなど他のテーマパークがそれぞれの通貨を発行し、市場に解放されるかもしれません。するとそれぞれを交換する取引所や別のことに使える利用範囲の広がりなどが期待できるかもしれません。(ハウステンボスのテンボスコインでHISの航空券が買えるような広がり)

そうなると、結婚式の二次会で当たったディズニーシーのチケットをユニバーサルスタジオのコインに交換しようとかの話は勿論として、ディズニーシーのコインで地元成田の定食屋ご飯を食べるとか、テンボスコインで長崎の居酒屋のワイン代を払うとかそういう想像もできるわけです。

 

 

円を挟まない関係が少しずつ増えて行く、これは面白い。

 

 

④HISは実店舗を多数持っている。

 

実店舗を持っているというのはネットの業態が優位になった旅行業では、不利な点も増えてきました。

実際、楽天トラベルが登場すると、業界内ランクで第二位だったHISは数年で抜かれてしまったといいます。このあっという間の出来事が意味していたのは実店舗のないネット業態の優位性でした。

しかし、今現在仮想通貨に付いて回る「不安」「詐欺」などのマイナス要因を払拭するのに実店舗というのはプラスかもしれません。

仮想通貨界隈に詳しい暗号通貨クラスタではなく、一般の人、それこそ高齢者などが「説明を聞きながら仮想通貨をやりとりできる」そうなれば、この15年ほど弱みになっていた実店舗という業態が強みに転換できるかもしれません。

実際、携帯電話のキャリアでは実店舗のあるソフトバンクやドコモ、auなどが日本では今でも列強です。多少高くても、小難しいやりとりをしないでもスマホが使えるようになるという安心感がどれほどのお客さんを持っているか。

 

仮想通貨の問題は価値の安定とセキュリティー、そして安心が一般向けには必須です。

 

 

この点をどうやってクリアーにしていくかということにテンボスコインが投げかける光は少なくはないでしょう。

 

 

今の所、澤田秀雄社長に期待を寄せないでいることは出来そうもありませんね。

テンボスコイン買って長崎いくど〜!

 

 

 

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