HDRには何のLUTを当てるのが正解か?PPなしとの違いや色をDavinci Resolveで比べてみた
/
/
HDRで撮影した画像にはいったいどのLUTを当てたら良いのだろうか?
.
.
HDR画像に当てるLUT(ルックアップテーブル)が全然分からないので撮影して検証してみました。
使用した機材は
sony a7iii → 楽天で現在価格をチェックできます。SONY ミラーレス α7 III
Mac book pro 2020 → APPLE MacBook Pro を楽天で現在価格チェック
Davinci Resolve17
ファーストステップ(撮影と設定)
カメラの設定でHDRモードをONにし素材を撮影します。
撮影の対象としたのはMacBookでダヴィンチリゾルブのカラーチャートを開いた画面です。
三枚の静止画像を撮影しました。
A.カメラの設定は特になく標準の状態で撮影したもの
B.カメラをHDR撮影モード(sonyはpp10)にしたもの
C.同じくHDRモードで撮影したものだがゲインを+2上げて明るく撮影したもの
c.に関しては巷でソニーのSlog等pp(ピクチャープロファイル)設定した場合は明るさを+2して撮影すべしというのを検証するため。
カラーチャートを撮影後Davinci Resolveに読み込んでcolorページで開き、LUTを当てます。
まずは撮影したそのものの画像A
↓標準撮影(カメラのピクチャープロファイル等の設定は特になし)
↓HDR設定の画像B(HDRで撮るとぼんやり暗くなる)
↓HDR設定にゲイン+2明るくして撮影した画像C
LUTを当ててどうなるか
では次にHDR素材にはLUTを当ててみます。
スクリーンショットで撮影したものが以下の映像になっていますが・・・
ノードのメニューの中に『HDRモード』というのを見つけてしまったのでそれも急遽試してみました。ちなみに『HDRモード』は対象のノードを右クリックで出てくるメニューの中にあります。
撮影:HDR設定で通常の明るさ
mode:対象ノードのHDRモードにチェック
LUT:「HLGto Gamma1.0」を当ててみた画像
別の画像にも同じLUTを当ててみました設定は上記と同じです。(「four color gradient」というDavinci Resolveの別の色パターンの画像を使用) 緑部分の色がかなり弱くなり薄くなっています↓
次に・・
別の「SLog35SGamut3.CineToLC-709」というLUTを当ててみました。(このLUTはカラーページの上部にあるLUTタブを開き、その中のsonyを選択すると選べる)
なかなか綺麗な気がします。
撮影:HDR設定
mode:HDRモードにチェック
LUT:「SLog35SGamut3.CineToLC-709」
次にカメラを明るくゲイン+2にして撮影した画像にLUT「HLGtoGamma1.0」です↓
白が飛んでる?白への段階が不鮮明で右端のグレーが消えて白になっている。
同じ画像に「SLog35SGamut3.CineToLC-709」を当てた↓
こちらはグレーから白も見えるようになった。
表示をCIE Chromaticityにしてみてみると大きい方の三角Rec.2020を広範囲で網羅している。小さい方はREC.709の規格。
しかしどの画像も全体的にカラーチャートの白い部分の階層の境目がなくなっているように見えますね。後緑が薄いかな。
標準モードで撮影した画像にLUTなしの結果
次に、標準のカメラモードで撮影しLUT等を当てていない画像を上げておきます。
こちらはグレーから白への階調の境目がはっきりと出ています↓
撮影:標準撮影(HDR設定なし)
mode:なし
LUT:なし
ちなみに表示を「CIEChromaticity」にしてみるとこんな感じ↓(Rec.2020と709の三角同時表示)
薄いものの結構広く色が埋まっている。
別パターンの素材で見ると、こちらも大きい三角をかなり綺麗に満たしてる↓
ということで、グレーディングをする前のHDR撮影画像にLUTだけを当てた状態なら、標準撮影でLUTなしが一番綺麗(?)に表示できそうです。
HDRはこの後グレーディングすることで良くなるのだと思いますが、今日はここまで。次回はこれにカラーパレットを使って色と明るさを調整してみたいと思います。
(ほんと沼すぎる・・分からないだらけだぅ)
コメントを残す