超接写専用マクロレンズ 中一光学 20mm F2.0 supere macro lens 使用感と使い方のポイント
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超接写しかできない中一光学のレンズを買いました!
ども、バズメンくんです。今日は最近購入したちょっと変わったカメラレンズのレビューです。
中一光学さんの20mm F2.0 Super Macro Lens
こちら、なんとレンズ前2cmほどのところにしかピントが合わない超接写専用のレンズです。
被写界深度がめちゃくちゃ浅いです。ですので、使用にはちょっと工夫が入りますがこれがはまると楽しいところ。
使い方にあまり応用が効かないのも、逆に不器用な子供っぽくて面白いレンズです。では早速見ていきましょう。
レンズ開封〜カメラ接続【中一光学 20mm F2.0 Super Macro Lens】
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安価ないわゆる中華レンズです。箱は銀色でシンプル、なかなかかっこいいです。
同封内容はレンズと小さな説明書(英語)、保証書。以上です。説明書はごく簡単なもので殆ど役に立たないでしょう。
バズメンくんはSONY a7iiiを使用しているのでマウントはEマウントのものを購入しました。アマゾンで各種マウントのものが出ていてお値段も同一です。ご自分のカメラメーカーに合うものをチョイスしましょう。価格は以下アマゾンなどそれぞれのサイトでチェックできます↓
![578D3655-D5E7-408B-A355-892A2029BA09](http://bazmen.com/wp-content/uploads/2022/05/578D3655-D5E7-408B-A355-892A2029BA09-1024x683.jpeg)
↑の写真が本体です。左側の細くなっている方がレンズ正面。とっても小さい口径ですね。
一応、絞りリング(2〜16) と4xまたは4.5xを選べるズームリングも付いています。そして・・
ポイント「ピントはカメラ本体を寄せたり引いたりして合わせる」
ここ重要です。ピントリングがありません! (5/27 追記:ズームリングが同時にピントリングにもなっているようです。ズームしながらピンも変わる)
なので、カメラ本体を撮影対象に寄せたり引いたりしてピントを合わせます。しかも超拡大している映像なのでほんの少しの揺れが画面上ではとても大きな揺れになります。手持ちの場合は体を動かさ無いようにした上でシャッタースピードをかなり早く設定しないとブレた絵が撮れてしまいます。屋外撮影の場合は、ちょっとした風でもピンがすぐに外れるので微風に揺れている花をとるのも結構大変。基本は三脚を使用するのがベストです。
カメラとの接続は特に変わった事はなく、普通のレンズと同じようにマウントがあっていれば簡単に交換できました。個体差はあるかもしれませんが、変なガリとか引っかかりは感じませんでした。
レンズキャップはお粗末なプラスチック?製で、小さいので簡単になくなってしまいそう。ちょっと不安。紛失したら100円均一で合いそうなキャップを探すかな?
マクロレンズの使い方と上手に撮影するためのいくつかのポイント
先にも述べましたが、揺れにめちゃくちゃ弱いです。これに対処する必要などいくつか知っておいた方が良い点があります。
1:三脚使用がベスト(慣れれば一脚の方が使いやすいかも)
2:対象物を静止させる
3:シャッタースピードを速くする
4:撮影環境を明るくする
5:レリーズやタイマー、pc接続を使用してボディーに触れずにシャッターを切る
6:撮影対象物とカメラを並行にする
7:高速シャッターを設定して複数枚同じ画角で連写する。編集で複数枚から合成画像を作る。
1〜4は先に説明しましたが、5の「ボディーに触れないでシャッターを押す」が可能ならシャッターによる揺れを起こさ無いので、リモートとかタイマーとかを有効に使うのが◎です。sony αシリーズならMacと接続してpc側でシャッターを切れるのでsonyのリモート撮影アプリをダウンロードしておきましょう。
なるべく1〜5を行った上で撮影に挑むわけですが、さらに対象物をカメラと並行にすることで場合によっては上手くいくかもしれません。というのも被写界深度が異様に浅いのでピントの合う距離が少ないです。奥行きとピントの手前はボケまくります。なるべく並行にすることで全体的にピントが合いやすくなります↓(意図的にぼかしたいときは別)
これは布を撮影したものですが、角度をつけて撮影したので真ん中の三編みくらいしかピントが合っていません↓
レンズ面と布を並行にすることでもう少し全体にピンが来るようにできます。
![8B77F6C1-D420-4F52-9B51-8E94901B6B1D](http://bazmen.com/wp-content/uploads/2022/05/8B77F6C1-D420-4F52-9B51-8E94901B6B1D-1024x683.jpeg)
それから、このレンズはとても暗いレンズなので日中の屋外以外ではライトが必要です。また、日中でも撮影対象に超接近しなければ撮影できませんので、自身の影やカメラの影、葉っぱやその他の影が邪魔になります。ですから、日中の屋外であってもフラッシュなど照明器具があると助かるでしょう。写真↓(花の中心部が影になっていて光量が足り無い)
![A9197B69-F655-4C74-9972-FF6D18833D9B](http://bazmen.com/wp-content/uploads/2022/05/A9197B69-F655-4C74-9972-FF6D18833D9B-1024x683.jpeg)
このように揺れ対策がマストなスーパーマクロ撮影ですが、三脚を使いたくない、あるいは使えない撮影対象の場合。その時は少しコツがいるようです。
マクロレンズを手持ち撮影で使う時のコツ
手持ちですから揺れます。微細な体の動きがどうしても発生します。まず壁や木に寄りかかってなるべく揺れを抑える姿勢をとります。その上でさらにピンボケを防ぐ設定を行います。
日中でもストロボを使う理由↓
シャッタースピードを速くすると→露光が短くなり画面が暗くなる→ISO感度を上げる→画質が落ちるのでなるべく低いISOでシャープに撮れるようにストロボを使う。
高速シャッターで複数枚撮影する↓
微風でも簡単にピントが外れるので、ピンボケが当たり前にあるという前提で高速シャッターを用い複数回シャッターを切ります。撮影後にピンの合っているものを使う。(sony a7iii 等ではカメラメニュー1のドライブ設定で連続または一枚撮影かを変更できる)
又、画像編集アプリのAffinity Photosを使用して、同じ画角の複数の写真から一枚の写真を合成することも可能です。同じ絵だけどピンの合っている位置が違う写真を二枚以上用意し、そこから一枚の画像を作る。ピントが合成されて被写界深度が稼げる。このフォーカス結合という写真編集のやり方は後日別記事を書きます。
このように、撮影も普段とは少し異なり面倒な作業が必要ですが上手くいくと面白い絵が撮れますので癖になります。設営をきちっとして動画撮影も楽しいです。では、今日は以上ですが、最後に作例をいくつか。撮って出しご容赦ください。すべて手持ち撮影。
金目鯛の煮付け(ヒレの骨部分)
摺り下ろし生姜(光量とピン不足)
ティッシュ(ピンが来て無い上に光量不足でISOを上げまくりノイズが乗ったザラついた荒い絵)
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高速シャッターを使って複数枚取らず、一枚切りの手持ちでピントがズレたミカン↓
シャッタースピードが遅く、屋外のため花と撮影者が微動しピンがズレた花↓
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屋外でストロボなしの撮影、光量不足、ピンの甘々な雌蕊など↓
![E90AE628-DBD7-424A-A24A-C06E5C082188](http://bazmen.com/wp-content/uploads/2022/05/E90AE628-DBD7-424A-A24A-C06E5C082188-1024x683.jpeg)
![4EC05AF7-0425-49A8-9FAB-B154555739A2](http://bazmen.com/wp-content/uploads/2022/05/4EC05AF7-0425-49A8-9FAB-B154555739A2-1024x683.jpeg)
作例はレンズ到着後すぐに試し撮りしたものなので、大分ミスが目立ちます。ストロボや三脚を用意することでもっとシャープで明るい絵が撮れます。その辺りは後日また別の記事を作成しますね。今回使用した機材は以下のリンクでAmazon価格をチェックできます。ではまた。
撮影機材
カメラ→ソニー フルサイズミラーレス一眼 α7 III ボディ ILCE-7M3
レンズ→中一光学 20mm F2 SUPER MACRO 4-4.5:1
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