初心者バズメンくんのカメラ実験と映画日記です。

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【カメラ検証】なぜSONY FX30は写真が撮れないと言われるのか?それは本当か?

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SONYのシネマラインカメラ『FX30』では静止画はムリなの?

今回は巷で噂されるFX30の写真性能についてのネガティブな話題を、その理由を交えて書いていきます。これを読んでもあなたはまだFX30を買いたいと思えますか!?本気度を検証だ〜

ちなみに、fx30とは2022年にソニーより発売されたシネマラインと呼ばれる動画に注力したカメラです。昨今のミラーレスカメラは写真も動画も同程度にいけることから、シネマラインといえどもfx30にも静止画機能は備わっています。しかし、他のαシリーズと異なり静止画についてはネガティブな意見が多く聞かれます。ではその理由を見ていきます。

 

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なぜFX30はαシリーズと異なり静止画は無理だと言われるのか?

シネマラインとして発売されていることからも分かるように、あらゆる機能が動画に全振りしています。そのためαシリーズとは根本的に考えが異なります。では以下に静止画向きではない理由を羅列していきます。

 

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その1:連写機能がない。

一枚しか撮れません。従来のαシリーズは連写可能です。例えばa7iiiでもシャッターは10/s、つまり一秒間に10枚の撮影が可能です。さらにα7iiiはJPEGなら177枚の連続撮影が可能で、非圧縮のRAWでも89枚の連続撮影を実行できます。

いいですか、よく聞いてくださいFX30は連写できません!物理的に自分の指で一枚ずつ押しまくるしかないのです。

 

その2:電子シャッターのみでメカシャッターが搭載されていない

a7iiiに代表されるミラーレスのαシリーズは物理的な幕のシャッターがついています。FX30は電子的なシャッターのみなので、センサーが映像を読み込む際に上から順に読み込んでいくため一枚の撮像の中で微細な時間的遅延が発生します。端的にいえば、写真の上と下で読み込んだ時間が異なるため歪みが発生する場合があるのです。
これは、瞬間的な動きの少ないものであれば問題ないのですが、例えばF1を撮るだとか、鳥など動き回る動物の撮影には向きません。(普通に座っておしゃべりしている人物を撮る程度の速度であれば問題はない次元の話です。)

また機械的なメカシャッターがないので、シャッターの押し心地という体験においてもa7iiiなどとはだいぶ異なり軽いです。ガシャっというフィルムカメラ時代からのシャッター感を大切にしている方には物足りなすぎるシャッター感です。

 

その3:ビューファインダーが物理的にない

これも静止画メインにする方には大問題な点です。モニターは美しく写る液晶がありますが、目をくっつけて覗き込むビューファインダーがFX30には搭載されていないのです。これによる撮影の弊害は、花の雌蕊にビタっとピントを合わせたいときや、細かくピントの位置を調節したい時に困るのが一点と、夏の日中などモニターがそのままでは見にくい場合に困ります。ビューファインダーがあれば明るい場所でも暗い場所でもとりあえず覗き込めばその世界が見えるという安心があります。しかしFX30にはその機構が備わっていません。

 

その4:バルブ撮影ができない(シャッター開放の制限時間がある)

これは星景写真や水面を長時間露光で撮影するような方には大問題、というか選択外になる理由です。バルブ撮影というシャッターを開放したまま1分とか10分とかカメラを動かさない撮影方法がありますが、Sony Fx30についてはその時間が30秒がマックスです。普段の日常撮影であれば事足りますが、前述の星や長時間露光を必要とする方には致命的な部分となります。

 

ということで、大体の理由が分かりましたでしょうか。これを知れば「あぁ、写真機ではなく動画機なんだろうな」と分かると思います。静止画を優先する使用にはなっていないわけです。まだFX30は無理かなと思った方は、静止画機として優秀なSonyのα7ILMの購入を考えてもいいと思います。価格も手ごろになってきましたし、静止画は今でも綺麗に撮れるフルサイズ機で、動画も8bitですが日々の撮影には十分。手持ちのパソコンのスペックが高くない方は最新のαシリーズを買うより賢いかもです。あまりハイスペックなカメラを買うと、パソコンもスペックを要求されるためPCまで購入する羽目になる場合もあります。

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Fx30は静止画が無理な理由を超えていくか

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とはいえ、静止画が撮れないわけではなく、上記の理由を知った上での撮影対象なら美しい映像が撮影できます。例えば静止した花や動きの少ない人物などは撮影できるし、サムネールで使う風景写真も普通に撮れます。趣味であればイベントの場面写真や集合写真でも困りはしないでしょう。そのレベルとしては大丈夫ですが、ワンランク上の作品を作ったり、頻繁にコンペに出す方、仕事で静止画を扱う方、8割方は静止画をメインとして撮影する方などは他の選択肢になるかと思います。

さて、そんな静止画不向きと言われるFX30ですが、それでは動画性能はどういった点で他のαシリーズより優れているのでしょうか?それは次の記事で詳しく書きますが、今回の記事だけだとfx30の悪口みたいになってしまうので、ざっと良い点の触りを紹介して終わります。今回の記事を読んだ後でもFX30を欲しいと思ったあなたは「これからは動画でしょ!」というしっかりしたビジョンを持った方だと思います。

 

こんなところが動画機としてのFX30の強みです↓

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・動画の保存形式の豊かさ。10bitからくる色域・階調の豊かさ。編集で色を操れる動画素材としての楽しさ。

・どんなレンズでもズームができる物理ズームレバーがあること。

・レックボタンを最大3箇所に設定することができるなどボタン類の押しやすさと間違えにくさ。誤ボタンしにくい作り。

・片手でメニュー操作が完結するボタン配置とメニュー構成の絶妙さ。

・モニターに写る絵の美しさ、精巧さ。

・筐体の美しさとグリップのし心地。リグを組まずに付属品を設置できる実益を兼ねたボディデザインの素晴らしさ。

・フォーカスブリージングの補正やオートフォーカス、手ぶれ補正が純正レンズと相性がバッチリ。格段に良くなった。

・自前LUT等を保存しておき、カメラ内で好みのLUT当てた状態で動画を収録できる。

・長時間撮影が可能で簡単には熱停止しない。タリーランプが点灯できる。シネマ機としては追随のない価格の安さ。

などなど、次回の記事で詳しく見ていきますのでお楽しみに。

 

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