初心者バズメンくんのカメラ実験と映画日記です。

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HDRでの撮影と編集とは何か。映像制作者が知っておくこと。個人でHDR編集環境は可能か。

スクリーンショット 2020-12-10 20.33.56
LogやS-logと共にカメラの撮影設定等で目にすることの増えてきたHDRについて最低限知っておくと良い点を調べてまとめました。(バズメンくんには難解過ぎるので間違い等もあると思いますが、詳しい方のリンクを貼りつつ。参考までにどうぞ・・)

知っておくべきHDRとその撮影・編集環境について

上記の略図のように現行HDRには→HLGとPQ方式の二種類がある。(放送用と映画向けの規格の違い。別記事参照下さい。)

そもそもHDRとはハイとローの広域をカバーし再現出来るハイ・ダイナミック・レンジ (High Dynamic Range)という規格。なぜそれが今、注目される機会が多くなってきたのか?そして、一般の動画制作者に必要なのか?

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HDRが注目される理由

カメラで撮影する状況を思い出して見るとわかりやすい。

眩しい光でハイライトが飛んでしまう撮影環境(例えば真夏の屋外)と、室内の暗い部屋で夜中に撮影する環境はカメラの設定を大きく変える必要がある。レンズを絞り真夏の太陽に合わせれば室内の暗所は黒く潰れてしまう。逆に夜の室内を撮影するために設定した開放の絞り設定では明るい昼間の空は白飛びしてしまう。

そこまで極端でなくとも、一つの画面内に明暗の差が大きい映像は白飛びか黒つぶれのどちらを優先するか選ばなければならなかった。

従来のフィルム写真の場合は現像所内での処理で、現像したフィルムに光を照射する時間を部分的に変更する技術等である程度対処することが可能だった。(完全に白飛びしていなければ)

ただし、一コマ限りの映像を紙へ転写する写真と違い、動画でそれを行うことは膨大な手間と時間がかかり不可能に近かった。(なんせ1秒に30枚近いコマ[写真]が動画には必要だから)

時代は進み、フィルムからデジタルの世界へ映像が移った。ここで、やっと動画の業界もハイとローを同時に記録しておき後からその両方の良い部分を足して再現する方法を獲得した。

この方法こそがHDRという技術規格を理解する真髄だろう。

スチルカメラから発展したHDR

写真は前述のフィルム時代の流れを汲み、より早くデジタルでもその技術を取り入れていた。それは例えば撮影時の情報を生に近い広い色範囲で保存するRAWで撮影しておき後からLight Roomで調整するといったようなことの他にもあった。カメラ本体がハイライトに向いた設定と暗いローに適した設定での写真を同時に記録し、それらを合成した写真を一枚の映像として吐き出すシステムが確立していることにも見て取れる。(夜空に打ち上がる尺玉の花火と、それを見学する歩道の暗がりにいる人間の表情をどちらも鮮明に写すカメラ設定の技術等がそれに当たるのではないだろうか)

 

動画とHDRの関係

さて、動画に振り返ってみると最近のハイスペックカメラは4k、8Kに止まらず、ブラマジと呼ばれるBlackMagicDesignのカメラでは16Kを撮影することが可能になってきた。ごく一般の人が手にするノートpcでも4k動画を編集出来るようにもなっている。

2020年11月に発売されたMacBookのM1などは10万円程度で動画編集がサクサク出来ると評判だ。

 

つまり、カメラにもpcにもSDカードにも大容量の動画情報を記録出来る技術が揃った。ならば、静止画と同じようにハイライトと、ローの黒み情報、色域を広い範囲で記録しておき、編集段階で色調整すれば良いのではないか。そういうことが想像できる時代になった。

しかし、巷から聴こえて来ることが多くなった『HDR』ことハイダイナミックレンジという技術規格は、撮影機材に比べて編集時の話題は情報が少ないように感じる。なぜだろうか。

実はHDR素材の編集には難しい点がある。

 

HDRに対応したモニターと編集環境は個人に可能か

 

現時点ではHDRで撮影出来ても、一般人が編集時に利用するモニターはHDR未対応のモニター機種が殆どという問題がある。(つまり撮影で意図していた正確な色で編集作業ができない)

 

折角広い情報で撮影、記録してもその領域を正確に再現できるモニターが無ければ宝のもちぐされになってしまう。しかも、そのHDRを再現できるモニターは非常に高価で、ケーブルやLUTなども用意する必要がある。つまり、ポスプロと呼ばれる映像制作会社ならば可能だが、一般の動画愛好家や殆どの個人映像系YOUTUBERには敷居の高い編集環境と言える。

HDR編集環境構築について、詳しくはVookさんの記事が参考になります。こちら→Vook-Kamada Hirokiさん記事「HDRのグレーディングをできるだけ安価にするためにはどうするか?」
https://www.eizo.co.jp/press/archive/2020/NR19_016.html

 

そしてさらに、そのモニターに表示される色や基準となる白、黒がどの値を表しているか、または正確な数値上に収まっているか、他のモニターとずれていないかを定期的に測定する必要もある。

少し調べてみると映像関係のプロ機材を扱うEIZOさんが2020年にリリースした編集時のカラーグレーディング用モニターが300万円という状況。このモニターでようやく世界初、別途測定器の要らないHDR対応機種、調整機能つまりキャリブレーション内蔵モデルが導入されたそうだ。

EIZO社さん製品記事→『世界初キャリブレーション内蔵型4k HDR リファレンス モニター』
https://www.eizo.co.jp/press/archive/2020/NR19_016.html

 

つまり一般のカメラファン、動画好きがHDRを本当に扱えるかどうかという点について、現時点ではかなり大きな?が残る。たとえ4k10bitで撮影が可能なsonyα7siii(SONY ILCE-7SM3)やHDR収録のできる幾多のカメラを手に入れてもだ。

それでも、やはり業界スタンダードと言えるEIZO社さんのモニターは強い。HDRは再現できなくてもAdobe RGBやDIC-p3を美しく表示でき、キャリブレーション可能なモニターを一般向けにも販売している。映像制作者として写真案件や動画の色にこだわるならこういったモニターが必要な時代になってきたのは間違いない。

参考までに一般向けEIZOモニター・スタンダードモデルの価格リンク→EIZO 27.0型カラーマネジメント液晶モニター CS2731-BK

そもそも映像制作者がなぜモニターを測定する必要があるのかという話が、これまた重要なのだがそれは次の記事に引き継ぎたい。(情報摂取し過ぎて、頭いっぱいお腹満腹状態なのでございます・・)

 

参考及び引用リンク
HDR技術についてのレポート/ 2015年 IBC(International Broadcasting Convention)レポート→ 映像情報メディア学会誌 Vol. 70 www.jstage.jst.go.jp
https://www.jstage.jst.go.jp/article/itej/70/1/70_123/_pdf

*当サイト内のリンクの調子が悪いので一部文字列でのアドレス紹介になっております。

 

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